花見川と新川の水辺の観光スポットと移り変わる景観を楽しむ 千葉県千葉市・八千代市を歩く

足を丈夫にする願掛けが興味深い花島観音

花見川大橋の下を通って、ずんずん進んでゆくと、樹木がだんだん増えて、山の中を歩いているような気分になってきました。

やがて広々とした芝生広場が目の前に現れます。ここは花島公園川辺憩いの広場。その先にはレトロ感漂う石橋があり、そこからの眺めは素晴らしい。

花島橋と名付けられた石橋を歩いて対岸へ渡り、花島観音を訪れます。正式には天福寺と言い、寺伝では709年に行基が刻んだ観音像を安置した観音堂に始まるらしい。

仁王門には、たくさんのわらじが結び付けてありました。

このわらじは何のおまじないかと思って後で調べてみたのですよ。すると、このお寺の縁日が毎年4月18日に行われ、多くの出店が並ぶのだとか。そのときわらじも売られ、それをこの仁王門に結びつけると足が丈夫になるのですか。

それは素晴らしいご利益ですな。今のところ足だけは丈夫ですが、この先どうなるかわかりませぬ。さすがにわらじは売ってなかったので、しっかり拝んでおきました。他人のわらじを拝んでも御利益があるかどうかわかりませんが…。

ほかにも花島観音の境内には、二本のイチョウの大木が存在感を如何なく発揮しておりました。

さまざまな水辺の景観を楽しむことができる花島公園

さて、今回のウォーキングコースの目玉は、境内の裏手に広がる花島公園かもしれませぬ。正直、あまり期待していなかったのですが、渓流水系ゾーンや河川水系ゾーンなどさまざまな景観が楽しめます。

入り口はさほど広くはないけれども、奥行きが結構ある印象ですね。まずは、水生植物が水鳥などを間近で楽しめる中島池と谷津池。

そこからせせらぎを遡って行くとさまざまな水辺の景観を楽しむことができます。

水鉄砲みたいなモニュメントですが、一応噴水なのだそうです。

左手の崖を登ると芝生の広場、運動場などもありました。晴れて暖かければ、ここで弁当を広げるのもいいですね。

エメラルド色の川面と野趣豊かな自然の景観を満喫できる

再び花島橋へ引き返し、再び花見川の遊歩道を上流に向けて歩きます。

遊歩道はここから舗装がなくなり、ますます山道のような雰囲気に。たま~に、ジョギングやウォーキング、サイクリングしている人とすれ違うくらい。

自分のザッ、ザッという足音だけを聞いていると、人里離れた山奥を歩いている気持ちになりました。そういえばこの辺りの川の色も、他とは違いますな。深緑といいますか、エメラルドのような色。

川の周囲も緑にあふれ、政令指定都市の市街を流れる川とはとても思えませぬ。冬以外に来れば、きっと野鳥のさえずりが聞こえ、昆虫もたくさん見られるのでしょうね。

本殿よりはるかに大きな土俵がある神社

ザ・テンプターズの「エメラルドの伝説」を口ずさみながら快適な遊歩道を歩き、やがて弁天橋に到着。橋を渡ると、横戸元池弁天宮が現れます。

…と言っても、小さなお宮さんがあるだけでした。注目したのは、境内脇の空き地に屋根付の土俵があること。

黒ずんだ木の柱や屋根が歴史を感じます。無粋な柵がないのはいいですね。さっそく土俵にあがり、雲竜型の土俵入りを披露しました。誰も見ている人がいないからできるという点では、閑散とした冬のウォーキングの数少ないメリットなのでした。やはり本式の土俵の上でやるとストレス解消になりますな。

さらに上流目指して歩いてゆくと、やがて周囲に家が見え始めました。

前方に京成本線の橋が見えたところで右折し、いったん花見川から離れて住宅地へと向かいます。

花見川と新川をつなぐ大和田排水機場

成田街道を越え、再び花見川へ戻ると、大和田排水機場があります。

ここは増水時、水位の低い新川側の水をポンプで強制的に花見川へ流す役目を担うのだとか。ネットで調べてみると、ここは昭和41年に完成し、毎秒最大 120立方メートルの揚水能力を持つらしい。

一応、ここで花見川ウォーキングは終了ですか。なぜなら大和田排水機場より東京湾側が花見川と呼ばれていから。柵に囲まれた大和田排水機場の北側に回りこむと、そこから先は川幅の広い新川なので、ここからは新川ウォーキングですか。

子供たちの夢をかなえる八千代総合運動公園

川の回りも広く開け、都会を流れる広い川へと景観は一変します。歩行者専用のなかよし橋を渡り、最後の目的地、八千代総合運動公園へ。

かなり暗くなっていましたが、大晦日なのに野球やサッカーの練習をしている子供たちがいました。こんな広いグラウンドなら、思いっきりボールを投げたり、蹴ったりできますね。未来のプロ野球やJリーグのプレイヤーを目指すなら年中無休で練習するのかもしれませぬ。

公園の中に面白い形をしたモニュメントがありました。これは、「コスモス21」というタイトルで、宇宙のイメージを表現したらしい。

これは2001年宇宙の旅に登場するモノリスのような哲学的な意味が込められているのですかね。暗くなるのも忘れて、沈思黙考してしまったのでした。

永嶋 信晴

永嶋 信晴ビジネス便利屋兼ウォーキングライター

投稿者の過去記事

東京生まれ。早稲田大学および日本大学卒業。地方銀行に約十年間勤務した後、各種業務代行会社を設立し独立。趣味はウォーキングで、各地の名所旧跡を歴史的、あるいはオヤジ的な見地から訪ね歩く。司馬遼太郎とBS旅番組のファン。著書は、「新規開拓営業の教科書」(青月社)、「ハッスル老健」(ゆまに書房」など多数。

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