六甲おろしが吹き荒れる!甲子園のマンモス・スタンド

阪神の本拠地としての甲子園

春のセンバツ高校野球は終わりましたが、プロ野球はいよいよ開幕して6ヵ月間にわたる長いペナント・レースが始まったばかりです。野球ファンにとってはたまらない季節になりましたね。

高校野球で使用されていた阪神甲子園球場は、今度はプロ野球用として装いを新たにします。甲子園はご存知のとおり、セントラル・リーグの阪神タイガースが本拠地球場としています。

ド迫力!阪神の応援

装いを新たに、と言っても、ブルペン以外は特に設備が変わるわけではありません。しかし同じ甲子園でも、高校野球とプロ野球とでは雰囲気が全然違います。

高校野球ではアルプス・スタンドに両校の応援団が分かれ、それ以外のスタンドのファンはどちらのチームにも暖かい拍手を贈ります。それに対しプロ野球では阪神ファンがほとんどを占め、日本一の収容人員を誇る内外野全てのスタンドは黄色一色になります。

ビジター側のレフト・スタンドですら、一角を除いてほとんど阪神ファン

当然、応援も阪神一辺倒。阪神が攻撃の時は多数のトランペットが鳴り響き、阪神ファンは選手応援歌を歌って「かっ飛ばせー!○○!!」と大声を張り上げます。逆に相手チームの攻撃時は、数少ないトランペットが虚しく鳴るだけ。ホームとビジターとの差がこれだけ激しい球場は、甲子園以外にはないでしょう。

7回裏のラッキー・セブンの攻撃になると、チアリーダーのTigers Girlsと共にトラッキーラッキーキー太といったマスコットがパフォーマンスを演じます。

そして、トップ写真のような色とりどりのジェット風船がスタンドを舞います。他の球場でもありますが、360°全てのスタンドから風船が飛ぶ甲子園は特に圧巻で、阪神に入団した新外国人選手は誰もがこの光景にビックリします。海外の野球ではこんな風習はないからです。

阪神が勝つともう大変で、甲子園は六甲おろしの大合唱となります。ちなみに「六甲おろし」というのは愛称で、正式名称は「阪神タイガースの歌」という実に味気ないタイトルです。

勝つと大変ですが、負けても大変です。惨敗でもすると激しいヤジが飛びます。でもそこは関西人、ただ選手をけなすのではなく、必ず笑わせるポイントを叫びます。そんなヤジを聞くと思わず吹き出してしまい、負けたことを忘れてしまいます(それはちょっとオーバー)。

甲子園はグルメもいっぱい

夢中で応援していると、お腹も空くもの。甲子園はグルメも充実しています。球場グルメといえば、テイクアウトできてスタンドで野球を見ながら食べられる弁当が定番です。特に甲子園の場合は、阪神の各選手がプロデュースした弁当が豊富で、どれを選ぶか迷ってしまいます。

金本知憲新監督の「金本兄貴のスタミナハラミ丼」をはじめ、「藤浪の鉄板すきやき重」や「鳥谷鳥1番幕の内」など満載で、とても書き切れません。弁当ではありませんが「メッセの豚骨醤油ラーメン」なんていうのもあります(メッセンジャー投手は外国人なのにラーメンが大好物)。ざっと数えても30種類以上はあるでしょうか。

金本新監督の現役時代からある「金本兄貴のスタミナハラミ丼」

もちろんテイクアウトだけではなく、球場内にはゆったり食事ができる場所が至る所にあります。それにテレビ・モニターが設置されているので、試合を見逃すこともありません。甲子園名物のカレーライスをはじめ、球場では珍しく本格的な寿司などもあり(内野席のみ)、食事を目当てに甲子園へ行ってもいいぐらいです。

甲子園へのアクセス

甲子園は、大阪駅がある梅田と、神戸の中心地である三宮のほぼ中間にあります。もちろん、来場は阪神電車が一番便利で、梅田駅あるいは神戸三宮駅から特急に乗って約15分で甲子園駅に着きます。また、阪神なんば線の大阪難波駅からでも快速急行で約20分です。駅を降りると、巨大な甲子園球場が見えます。なお、周辺に駐車場はないので、マイカーでの来場はご遠慮ください。

さあ、今年は甲子園へ行って、圧倒的な雰囲気のマンモス・スタンドを体験しましょう!

安威川敏樹

安威川敏樹スポーツを中心とするライター

投稿者の過去記事

大阪府在住。作業関連機器の設計から、スポーツを中心としたライター・コラムニストに転身。野球雑誌等に寄稿の他、電子本に野球小説を執筆。野球の独立リーグでの公式記録員の経験あり。野球以外では、ラグビー雑誌にも寄稿。モットーは「文字をオモチャにして遊ぶ」。

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