春の王者の行方は!?高校野球奈良大会の会場・佐藤薬品スタジアム

春夏連覇を目指す智辯学園

今年(2016年)春のセンバツ高校野球は、奈良の智辯学園が初優勝しました。強豪校として知られる智辯学園が甲子園初優勝だったとは意外ですね。

智辯学園といえば、弟分の智辯和歌山が甲子園で何度も優勝しており後れをとっていましたが、兄貴分がようやく全国制覇を果たして面目を保った形になりました。

また、奈良県内には天理という強力なライバルがいます。奈良の高校野球は智辯学園と天理の2強時代が長く続きましたが、天理は春1回、夏2回の甲子園制覇があり、智辯学園は県内のライバルにも先んじられていました。

しかし、智辯学園は今回のセンバツ優勝でそのコンプレックスを吹き飛ばしました。もちろん今夏は春夏連覇を狙うことができる、全国で唯一の高校です。

当然、天理や他の有力校も、打倒・智辯学園を目指して襲い掛かって来るでしょう。今年の奈良は、例年以上に熱くなりそうです。

奈良大会が行われる唯一の球場

今年の奈良大会は7月10日から佐藤薬品スタジアムで行われます。正式名称は奈良県立橿原公苑野球場ですが、地元企業のネーミングライツにより現球場名となりました。

奈良大会全ての試合が、この佐藤薬品スタジアムで行われますが、奈良市内ではなく、奈良県北部の橿原市内にあります。奈良市内では県最北端のため却って不便な高校も出て来ますが、橿原市だとそれより南にあり、鉄道路線も集中するため、県全域から集まるには奈良市内よりも便利です。

夏になると、大勢の奈良県民が佐藤薬品スタジアムに集まってきます。奈良の球児やファンにとって、この球場こそが甲子園と言えるでしょう。

スタンドは満員、地元テレビ局も奈良大会を生放送

元々は弱小県だった奈良

今でこそ智辯学園と天理という2強のおかげでレベルが高いと認識されている奈良県ですが、元々は甲子園出場すらままならない弱小県でした。

現在の夏の高校野球は1県1代表制(北海道と東京は2代表)ですが、昔は必ずしもそうではありませんでした。参加校数が少ない県は、近隣県とも甲子園を争う必要があったのです。

奈良大会で優勝しても、和歌山代表と紀和大会で戦って勝たなければ甲子園出場できませんでしたが、昔の和歌山県勢は圧倒的に強く、奈良代表は全く歯が立たなかったのです。第39回大会まで、奈良県勢が夏の甲子園出場を果たしたのはたった2回でした。

しかし天理や智辯学園の台頭によって和歌山県勢にも負けなくなり、さらに1978年の第60回大会から1県1代表制になったこともあって強豪県にのし上がりました。そして1986年の第68回大会で、天理が奈良県勢として悲願の甲子園初制覇を達成したのです。

プロ野球ファーム戦も行われる佐藤薬品スタジアム

佐藤薬品スタジアムは高校野球のみならず、奈良県下の大学野球や社会人野球でも中心的球場の役割を担っています。アマ野球にとっても奈良のメッカというわけですね。

社会人野球が行われる佐藤薬品スタジアム

そして最近では、プロ野球(NPB)のオリックス・バファローズが二軍のウエスタン・リーグ公式戦を行うようになりました。なお、オリックス主催試合の時は佐藤薬品バファローズスタジアムという名称になります。

今年は既に、4月10日に行われましたが、さらに8月21日にも開催する予定です。13時試合開始で、相手は同じ関西の阪神タイガース。人気チームとの対戦、しかも夏休み中とあって満員になるでしょう。こちらも楽しみですね。

アクセス

佐藤薬品スタジアムの所在地は前述したとおり橿原市内、橿原神宮のすぐ近くにあります。球場へ行った際はお参りをするのもいいでしょう。周りには幹線道路が通っており、駐車場もあるので車での来場も可能ですが、渋滞する場合もあります。

最寄り駅は橿原神宮前駅で徒歩約5分、近鉄の橿原線・南大阪線・吉野線が乗り入れており、地方球場とは思えない交通の便の良さです。何しろ奈良市内はもちろん、大阪市内や京都市内からも電車1本で来ることができるのですから。

それでは、奈良での熱い闘いにご期待ください!

安威川敏樹

安威川敏樹スポーツを中心とするライター

投稿者の過去記事

大阪府在住。作業関連機器の設計から、スポーツを中心としたライター・コラムニストに転身。野球雑誌等に寄稿の他、電子本に野球小説を執筆。野球の独立リーグでの公式記録員の経験あり。野球以外では、ラグビー雑誌にも寄稿。モットーは「文字をオモチャにして遊ぶ」。

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