多摩六都科学館と東大田無演習林、西東京市の公園めぐり 東京都西東京市

武蔵野の多様な植物を体感できる東京大学田無演習林

今回も、西東京市を歩きます。スタートは、前回ご紹介した「東京大学大学院農学生命科学研究科付属生態調和農学機構・農場博物館」です。東大農場だった昔は、見渡す限り広がる畑の中の一本道を通って、ポプラ並木などを見学できたのです。しかし、農場が廃止されてからは、立ち入り禁止のロープが…。

林の中の散策も農大農場の魅力だったのにと思ったら、農場博物館のスタッフの人から、外から回れば演習林を見学できますよと貴重なアドバイスをいただきました。そこで、いったん門を出て、所沢街道を歩き、六角地蔵尊前バス停近くの田無演習林正門へと向かいます。

こちらの一般公開日は、月~金曜日(祝祭日除く)午前9時~午後4時30分。農場博物館と同じ平日ですが、こちらは休日公開日もあるそうなので、興味のある方はホームページをご確認ください。

さて、ホームページによれば、ここの演習林の広さは9.1ヘクタール。武蔵野台地の武蔵野段丘(武蔵野面)上に位置し、海抜高約60メートルで、地形は平坦なのだとか。アカマツやコナラ、クヌギを主体として、イヌシデ、エゴノキ、ケヤキ、ミズキなどが混在しながら点在しているらしい。

植物の名前には詳しくないので、とりあえず中に入って体感するしかありませぬ。見学者用に作られた通路を歩いて行くと、武蔵野の深い林が目の前に現れます。縄文時代の人たちは、こんな林の中で狩猟採集をしていたのですかね。

公園のように、作られた景観ではないところもワイルド魂を刺激しますな。

人工的なのは、メタセコイヤの大木が一直線に立っている様ですかね。城壁みたいで迫力がありました。

西東京市の公園はどこも緑がいっぱい

田無演習林を出て、六角地蔵通りから、住宅街をテクテク歩いて谷戸街道に向かいます。多少遠回りして、次に向かったのが「発想の森」。

それほど広くないけれど、ここは住友重機工業が工場の敷地の一部を一般公開した公園らしい。静かで誰もいないから、ゆっくり思索にふけるのも悪くないですな。ただ、前回来たとき、ベンチに座って新しい企画の発想をしようと思ったら、蚊の大編隊の集中砲火を浴びて撤退を余儀なくされたことを思い出しました。

今回は、日差しが快く、ベンチに座ったら、発想する前に睡魔と闘う羽目になりましたが…。

ここで眠るわけには行かないと、次に向かったのが、道をはさんで反対側にある「谷戸せせらぎ公園」。

多少起伏があって、見晴らしのよい公園でした。園内を小さな小川が流れ、まさに谷戸という感じ。谷戸とは、丘陵地の谷間にある低湿地という意味でしょうか。昔、このあたり一体は「トトロの森」のような自然が広がっていたかもしれませんね。

そして、そこから歩いて数分のところにあるのが、「西東京いこいの森公園」。

この公園は、平成15年に開園した新しい公園で、旧保谷市と旧田無市が2001年1月に合併して西東京市が誕生したのを記念して作られたのだとか。もとは、東京大学の原子核研究所のあった場所で、広さ約4.4ヘクタールもあるとのこと。

行った日は、広い原っぱで家族ずれがキャッチボールをしたり、子供連れの奥様グルーブがお花見などを楽しんだりしておりました。広い芝生の広場は、都会で暮らすには一番の贅沢かもしれませぬ。

そしてまた、住宅街をひたすら歩き、次の目的地の「西原自然公園」へ。

この公園は、雑木林の中の小道がいい味を出しています。軽井沢の避暑地に紛れ込んだような感じになりました。

市内最大の雑木林だそうで、その森閑とした雰囲気が落ち着きます。自然林、武蔵野の森、いこいの広場で分かれているのですが、東屋で静かに読書でもしたら、心が癒されそう。

外から楽しみたい西東京のシンボル・スカイタワー西東京

西原自然公園通りから新青梅街道へ出て、本日最後の目的地へ行く途中、とてつもなく高いタワーに遭遇しました。前回来たとき、持っていたガイドブックにも載っていなかったので驚いたのを覚えています。

あとで調べてみると、そのものズバリ「田無タワー」と言われているらしい。正式には、「スカイタワー西東京」と言うらしいのですが…。高さ195メートルで、日本の塔としては全国11位の高さなのだとか。前回来たとき、タワーとしては東京タワー、福岡タワーに次いで堂々たる全国3位だったそうですが、そのあとスカイツリーをはじめとしていろいろなタワーが作られたのですな。

このタワーは、マルチメディアタワーとして作られたとか。様々な無線利用者がアンテナ設置のためのスペースや無線機室を共同で利用できる施設らしい。高いところには条件反射的に上りたくなるのですが、このタワーは、一般の人は登れないみたい。まわりに高層ビルがないから絶景なのは間違いないと思うのですけど。

平成25年3月に全面リニューアルされた多摩六都科学館

最後に向かったのが今日のメインイベント、多摩六都科学館は、田無タワーもとい「スカイタワー西東京」の下にありました。

六都とは、小平市、東村山市、田無市、保谷市、清瀬市、東久留米市の6市が共同で開設したのでその名が冠せられたもの。田無市と保谷市は合併して西東京市となっても、五都では言いにくいから、そのままにしたのでしょうか。ちなみにオープンは、1994年6月とか。

パッと見は、ガスタンクに建物がドッキングしたような形。サイエンスエッグと呼ばれる直径27.5メートルの巨大なドームが目を引きます。この中で、プラネタリウムや全天周映画が見られるのですね。

前回来たときは、「宇宙の科学」「生命の科学」「生活の科学」「地域の科学」「地球の科学」の部屋があって、それぞれ体験型の展示が行われておりました。

今回行ってみたら、「チャレンジの部屋」「からだの部屋」「しくみの部屋」「自然の部屋」「地球の部屋」の5つの部屋にリニューアルされておりまする。その中にある4つのラボでの体験型の展示は引き継がれているのですね。

前回、「宇宙の科学の部屋に展示されていた原寸大のスペースシャトルの前方部の模型は、「チャレンジの部屋」の中にありました。前回来たときは、混んでいて中に入れなかったのですが、チャレンジの部屋に変わったのならチャレンジしてみよう、と…。

中に入ってすぐ、これは子供用の施設ではないかと思ったのですが、そのときは後の祭り。

不自然な体勢で梯子を上ったり、土管のような空間を這って進んだりと苦労して脱出に成功しました。

そのほか、面白かった展示をアトランダムにご紹介すると、スケルトンのピアノ。私は幼稚園で挫折したのですが、バイエルの8番を数十年ぶりに演奏することができました。ピアノの音が出る仕組みがよくわかりますな。

このリニアモーターカーは骨董の趣も。

昔懐かしい相沢ロボットも展示してありました。

私たちの世代では覚えている人も多いかもしれませぬ。

通称「ロボット博士」と呼ばれていた故・相澤次郎氏(1903-1996)が、1950年~1960年代に製作したロボットで、当時の少年雑誌のグラビアを飾っていた記憶があります。今から見たら、おもちゃみたいですが、当時の最先端のロボットですよ。

そして、お約束の竜巻発生装置。

これは大型恐竜の卵なのだとか。こんな小さい卵から、あんな怪獣みたいな大きさになるのですか。

ギネス世界記録に認定されたプラネタリウムがある

そして最後に向かったのが、この科学館最大の注目スポット・サイエンスエッグ。

直径27.5メートルの傾斜型ドームで、世界第4位の大きさなのだとか。シアターみたいな観客席なのですね。

最新鋭の投映機を導入し、「最も先進的なプラネタリウム」としてギネス世界記録に認定されたのですか。実は、ここに入ったのは初めてでしたが、臨場感あふれる星空は圧巻でした。

永嶋 信晴

永嶋 信晴ビジネス便利屋兼ウォーキングライター

投稿者の過去記事

東京生まれ。早稲田大学および日本大学卒業。地方銀行に約十年間勤務した後、各種業務代行会社を設立し独立。趣味はウォーキングで、各地の名所旧跡を歴史的、あるいはオヤジ的な見地から訪ね歩く。司馬遼太郎とBS旅番組のファン。著書は、「新規開拓営業の教科書」(青月社)、「ハッスル老健」(ゆまに書房」など多数。

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