日本では珍しい本格的なボールパーク!ほっともっとフィールド神戸

メジャー・リーグ型の球場

アメリカでは野球場のことを「ボールパーク」と言います。直訳すると「球の公園」というわけですね。つまり、公園のように楽しい場所、という意味です。

しかし日本の球場は「ただ野球をやる場所」という無機質な感がありました。最近ではアメリカ型の「ボールパーク」的な要素を持つ球場が増えてきましたが、その先駆者となったのがほっともっとフィールド神戸(以下、ほっと神戸)です。

ほっと神戸は1988年に開場、当時の名称はグリーンスタジアム神戸でした。その頃の日本の球場は人工芝が主流でしたが、グリーンスタジアム神戸は内野に黒土、外野を天然芝としたのです。さらに2000年には「ボールパーク構想」を掲げ、日本プロ野球(NPB)の常打ち球場にはなかった内外野総天然芝の球場に生まれ変わりました。

メジャー・リーグ球場のような内外野総天然芝のほっともっとフィールド神戸

さらに広さの面でも、当時の日本では珍しい両翼99.1m、中堅122mという国際基準を満たした、メジャー・リーグ級の球場だったのです。

ファンと選手に愛された球場

1989年、パシフィック・リーグに所属する老舗球団の阪急ブレーブスが身売り、新しくオリックス・ブレーブスが誕生しました。オリックスは最初の2年間こそ、阪急時代から引き継いだ阪急西宮球場を本拠地としていましたが、1991年からオリックス・ブルーウェーブと改称し、グリーンスタジアム神戸に本拠地移転しました。

閉鎖的なドーム球場と違い、自然豊かで開放的なグリーンスタジアム神戸はファンには大好評でした。スタンドから非常に見やすく、2003年には日本で初めてフィールドシートを設置し、臨場感あふれる野球観戦を楽しめるようになりました。

売店等も充実しており、神戸ならではの弁当や、様々な飲食物を堪能できます。さらに内野席の最上階には展望レストランがあり、試合を観ながら食事ができます。野球場のレストランとは思えない豪華さです。

展望レストラン前に飾られているチャンピオン・フラッグ

そして選手にも、故障しやすい人工芝球場と違って、体に優しい天然芝球場は大評判です。野球専門誌が行っていた「好きな球場」投票では、グリーンスタジアム神戸が1位を獲得することが多々ありました。オリックスに所属していたイチロー選手などは「日本一の球場」と絶賛していたほどです。

しかし2005年、オリックスは大阪近鉄バファローズを吸収合併してオリックス・バファローズとなり、本拠地を大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)としたため、準本拠地となってしまいました。

花火ナイト

準本拠地になってからも、オリックス主催試合は年に15試合程度あります。特に見所は「花火ナイト」でしょう。

夜空に打ち上がる花火は、ドームでは味わえない夏の風物詩です。ほっと神戸の花火ナイトを見逃す手はありません。

今年(2016年)も数試合すでに行われましたが、今後は7月27,28日(千葉ロッテ戦)、8月23,24日(埼玉西武戦)、9月3日(北海道日本ハム戦)に花火ナイトがあります。今年はぜひ、花火を見ながら野球観戦をしましょう。

ほっともっとフィールド神戸の花火ナイト(花火に見とれて、いい写真が撮れませんでした)

広大な駐車場

ほっと神戸へは神戸市の中心地、三宮駅から神戸市営地下鉄の西神・山手線に乗って約21分、総合運動公園駅で下車すると、徒歩すぐの所にあります。新幹線の駅がある新神戸駅からも、同線に乗って約24分で着きます。

公共交通機関の利用以外でも、ほっと神戸は広大な駐車場を備えており、また普通車1日500円と安いので、車での来場も非常に便利です。日本の球場だと駐車場がないか、あっても申し訳程度なので「車での来場はご遠慮ください」と呼びかけるところが多いのですが、ほっと神戸にはその心配がありません。この点でも、ほっと神戸はメジャー・リーグ流のボールパークと言えるでしょう。

今年の夏は、アメリカ型ボールパークのほっともっとフィールド神戸で野球観戦と花火を楽しみませんか? 絶対オススメの球場です。

安威川敏樹

安威川敏樹スポーツを中心とするライター

投稿者の過去記事

大阪府在住。作業関連機器の設計から、スポーツを中心としたライター・コラムニストに転身。野球雑誌等に寄稿の他、電子本に野球小説を執筆。野球の独立リーグでの公式記録員の経験あり。野球以外では、ラグビー雑誌にも寄稿。モットーは「文字をオモチャにして遊ぶ」。

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