農村風景、かわいい動物、熱帯の森に癒される旅 東京都板橋区のぶらぶら散歩

ちょっと変わった街路樹がある

今回も、東京都板橋区を歩きます。北野神社を出て、前の通りを右折します。ここから次の目的地、水車公園までの道の街路樹は、ちょっと変わっているような気が…。

なんか、大きな盆栽が道の両側に並んでいるような感覚。この木はマキといって、街路樹として使われることは全国的にも珍しいのだとか。確かに、ほかでは見たことありませぬ。

昔の農村風景をイメージすることができる水車公園

面白い景観に見とれて歩いているうちに『徳水亭』という茶室のある庭園に到着。

広くはないけれど、石の配置や池の形、深山幽谷を表した岩の景観などよく考えて作られていますね。

隣にあるのが、水車公園。

公園の名前の由来にもなっている通り、ここにはモノホンの水車があるのでした。

水車の近くにはミニチュアの水田もあって、昔の農村風景をイメージすることができました。事実、この辺りは、徳丸田んぼと呼ばれ、かつてはのどかな田園風景が見られたそうな。

水車小屋では、実際に脱穀や製粉の様子も見ることができます。木製の巨大な歯車がまわってゴトゴト音を立てる様は迫力満点。水車公園の中にもある日本庭園は、かつて前を流れていた前谷津川の水景をイメージして作られたらしい。

人工の滝や泉、野趣あふれる渓流の雰囲気もあって、プチ深山幽谷の気分を味わうことができました。

本を持って出かけたい個性豊かな数々の公園

水車公園を出て赤塚公園に向かう途中にも、小さいながらも個性豊かな公園が並んでいます。四葉公園、紅梅公園、栗山村記念公園など、ベンチに座って本を読んだらゆっくりできそう。

個人的には、公園の脇にある自販機に、なぜか記憶がフラッシュバックするのでした。そういえば、真夏の暑い盛りに、この自販機から何本も清涼飲料を買ってベンチで飲んだのでした。当時は若かったから、コーラやジュースなどカロリーの高いものをがぶ飲みしていましたね。

最後に向かった赤塚公園は、高島平団地と首都高速5号線に沿って、東西にのびる公園。自然林が広がる崖の上から、高島平の巨大団地群を臨むことができます。

高島平は、江戸時代後期に、この地で砲術家の高島秋帆が日本で初めての洋式砲術と洋式銃陣の公開演習を行なったのがネーミングの由来。

ところが、高島平と呼ばれるようになったのは、意外と新しく昭和44年だそうなんですよ。私が子供時代、高島平団地は高嶋政宏、政伸の父・高島忠夫にちなんで作られたのではないかと友人と話したのを思い出しました。

かわいい動物と触れ合える徳丸が原公園

高島平と呼ばれる前、この辺りは主に、徳丸が原と言われる農耕地だったそうですね。徳丸ヶ原は、以前にもブログで紹介した赤塚城のふもとにあたる場所。戦国時代は、豊島氏や千葉氏の抗争の末、間接的に小田原の後北条氏の支配下にあったらしい。

その徳丸が原という名前が残っているのが、徳丸が原公園。都営三田線高島平駅から歩いて5分のところにあります。高島平の記念碑や野球場、テニスコートなどがある広い公園ですが、この公園の見どころはやはりこども動物園の存在でしょうね。

飼育されているのは、ヒツジやヤギ、ウサギ、モルモット、リス、セキセイインコなど。特に珍しい動物はいませんが、こちらも無料で、それらの動物に触れあえる点でしょうね。

はなしがい広場では、ヤギやヒツジに直接エサを与えることができるのですな。そして、モルモットをだっこすることもできるのですか。

ポニーやヤギは人に慣れているのか、近くに来て愛嬌を振りまいているのが印象的でした。

清掃工場の余熱を利用したグリーンドーム熱帯館

徳丸が原公園から歩いてすぐのところにあるのが熱帯環境植物館、通称グリーンドームねったいかん。

隣にある高島平温水プールとともに、板橋清掃工場の余熱を利用した省エネルギー型の施設なのだとか。平成6年9月オープンですか。そういえば当時、省エネルギー型の植物館と話題になっていたのを聞いて、訪れたのを思い出しました。

ここは、東南アジアの熱帯雨林を立体的に再現されており、潮間帯植生、熱帯低地林、集落景観の3つの植生ゾーンに分かれた温室が中心らしい。ほかにも、熱帯の高山帯の雲霧林を再現した冷室やミニ水族館もあるのですね。

地下1階から地上2階までの吹き抜けの大空間で、植栽面積は1000平方メートルに及ぶのですか。たっぷり見られて、大人240円、65歳以上120円、中学生・小学生120円とリーズナブルなのがうれしい。

ミニ水族館もある熱帯環境植物館

まず地下1階へ向かいます。そこにあるのは、ミニ水族館。ホームページには、東南アジアを中心とした海水・汽水・淡水の魚や生物を約100種2500匹が展示されていると書かれていました。入り口付近で出迎えてくれたのが、このクラゲたち。

クラゲには全然詳しくないのですが、面白い形や色のものがあるのですな。温室の中にある大きな池を横から見ることができる場所がありました。

巨大なエイが泳いでいたのですが、エイは海の中にいる生き物ではないかと…。ここにあるのは、淡水エイ最大種の「ヒマンチュラチャオプラヤ」で、古代魚アロワナと仲良く泳いでいるのが印象的でした。

東南アジアの熱帯雨林が体感できる

順路に沿って温室の中を歩いて行くと、目の前はまさに熱帯のジャングル。

植物の名前はよく知りませんが、マングローブやニッパヤシなどの名札が下がっておりました。ちなみに、館内には約700種2000本の植物が展示されているらしい。

歩いて行くと、潮間帯植生につづき熱帯低地林を再現したコーナーとの表示が。ここで目についたのは、アコウの木。

絞め殺しの木とも言われているそうで、親樹を絞め殺して枯らしてしまった様子が展示されていました。アコウの種子が、他の樹木の上に運ばれ発芽して成長すると気根で親樹を覆い尽くし、枯らしてしまうことがあるのですか。アコウに覆われてしまった木を眺めながら、ブルーノ・サンマルチのベアハッグをイメージし、背筋が寒くなりました。

温室の中は、滝があったり、見たことがないような実があったりして歩いていて飽きませぬ。

温室の上のほうには、ニッパヤシの葉で屋根を葺いたマレーハウスがありました。

トロピカルなホテルをイメージしながら中でしばし休憩。トロピカルドリンクはなかったですが、扇風機がなぜかいい味を出していますな。

熱帯の三大名花の一つに出会える

温室は夏場が暑いのが玉に瑕ですが、熱帯の高山植物を展示するコーナーは冷室となっていて快適です。こちらでは、シャクナゲやラン、ウツボカズラなどを見ることができました。

帰る途中で見かけたのが、この花。花の名前は出てこなかったのですが、なぜか懐かしい気がしたのですよ。

後で調べてみて納得。これはプルメリアですか。昔、松田聖子が主演した映画「プルメリアの伝説」で覚えていたのでした。

永嶋 信晴

永嶋 信晴ビジネス便利屋兼ウォーキングライター

投稿者の過去記事

東京生まれ。早稲田大学および日本大学卒業。地方銀行に約十年間勤務した後、各種業務代行会社を設立し独立。趣味はウォーキングで、各地の名所旧跡を歴史的、あるいはオヤジ的な見地から訪ね歩く。司馬遼太郎とBS旅番組のファン。著書は、「新規開拓営業の教科書」(青月社)、「ハッスル老健」(ゆまに書房」など多数。

PAGE TOP