宝塚温泉を歩く9:彫刻は踊る3〜本格編

ちょっと間があいてしまいましたが、宝塚駅周辺のゲイジュツ品を愛で巡る3回目で、プロの彫刻家が作る抽象的でも漫画的でもない誰もが楽しめる具象作品をご紹介しよう~。

宝塚大橋・北側:踊る裸像は愉し〜

宝塚南口駅に向かう宝塚大橋には全部で4体、作品が鎮座、北側の掌で踊る裸婦像2体の作者は、具象彫刻家・新谷琇紀(1937年~2006年)、題名は「愛の手」。ふくよかな姿ゆえ色々と難癖を言う輩が過去出たそうだが、今は橋の風景に馴染んでいる。どんな難癖かと言うと「手のひらの上でもてあそばれる裸婦は差別的だ」って…いやはや、芸術は見る側の感性や視点で評価が180度変わるんやね。

宝塚大橋・南側:撮るは愉し〜

橋の中央左右にある2体の作者は彫刻家・淀井敏夫(1911年〜2005年)、題名は、東側「鴎」、西側「渚」。共に被写体として造作やポーズが抜群で、右左斜め真正面と視点を替える、ズームで入るたびに違った表情に出会え面白い画が撮れる。これは作者の造作に対する視点や表現技法が独特ゆえなんでしょうね。私は好きですね〜この質感とこのディテール。ちなみにこの作者の作品は、宝塚市役所で観ることができる。あとで紹介。

宝塚南口・少女は愉し

宝塚南口駅前建物の谷間で作風と相まってやや陰気な空気感、ココも作品への心遣いが不足。作者は、彫刻家・木内禮智作(1931年〜)、題名は「平和への祈り」。平和の象徴の鳩を招くように片手を挙げ、もう一方の手にも鳩がいるが、その表情、もの悲しく感じる。平和の尊さと危うさを知っての表情なのかも。台座には「四つのテスト/1:真実かどうか/2:みんな公平か/3:好意と友情を深めるか/4:みんなのためかどうか/1974年7月 寄贈 宝塚ロータリークラブ」と書かれてるが、彫像との関係ってないような…???

逆瀬川・コープ神戸線路側:ポーズが愉し〜

今津線逆瀬川駅を下車、コープ神戸の線路側にある彫像です。作者は、彫刻家・佐藤助雄( 1919年~1987年)、題名は「花の咲く頃」。題名と作品の造形イメージが速効で一致するので変に脳ミソをぐるぐるさせる必要のない作品。表情とポーズ、そして服装が愛らしい!後ろから見てもいいなぁ〜いいなぁ~と写真を撮りまくっていると妙な視線が…ん?と思い冷静に彫像をみるに胸元に小さな突起2つ、あ、ここを好んで撮っていると思われてる〜(*_*)

逆瀬川・コープ神戸道路側:抽象作品も愉し?

少女の彫像とコープ神戸の建物を挟んで反対側にある。作者は、彫刻家・速水史郎(1927年〜)、題名は「出会い」。和瓦の技法を用いた黒陶と石彫の作家。黒い爪二枚、よって「出会い」、抽象作品だがわかりやすい!やはり作品設置の環境と配慮皆無であります。

逆瀬川・市役所通り南側:わんこ連れて愉し〜

逆瀬川駅前のずいーっと東に伸びる通りを「市役所通り」と言うらしい。そこに左右一体ずつ彫像がある。南側の彫像の作者は、彫刻家・河合隆三(1935年〜)、題名はズバリ「花束を抱く女性と犬」。お座りするワンコと花束を持つ少女の作品であるが一枚御影石のテーブルに乗っかっているので彫像付ベンチに見える。上から観た少女がよい、花に囲まれシアワセって表情を見える。

逆瀬川・市役所通り北側:お化けに見え愉し〜

反対側にある作者は、彫刻家・岩城信嘉(1931年〜2008年)、題名は「寄り添うふたりの像」。一見すると東北の一刀彫民芸風な作品、髪の毛が長くギョロ目と柔和な老女二人というイメージ。彫る岩の材質か、こちらは全体に黒く存在感ある。ズームアップで撮っているとふと彫りに作者目線を感じる。ああ、このラインがほしくてこの岩質を選んだんだなと。

宝塚市役所・玄関1:躍動感が愉し〜

市役所通りを歩くこと15分で市役所に到着。ここのエントランスに2体の彫像がある。一つ目の作者は、彫刻家・清水多嘉示(1897年〜1981年)、題名は「躍動」。題名通り、二人の女性が今にも回転するかの動きを表現している。可憐さよりも逞しさを感じる。

宝塚市役所・玄関2:この質感が愉し〜

作者は、ページトップで紹介した彫刻家・淀井敏夫、題名は「夏の海〜波と女と鴎鴎による構成」。しかしぃー!! なんやこの状況は~きっと臨時工事の足場に違いないと思い何週間後に再訪、そのまんま…さらに後日、相変わらずまんまな状態?どうも工事中でなく単にメンテナンス用の足場の置き場にしてる感、ええかげんな!

清荒神・図書館前・よーでけとるで愉し〜

これが最後の彫像、やっと宝塚の野外展示のゲイジュツ品から開放される。姉妹都市ウィーンの市立公園にあるワルツ王・ヨハンシュトラウス二世像のレプリカだそうな。レプリカとはいえよく出来ていて迫力があるね。さて帰ろうと図書館脇を見たら…ぎょぎょ!!なんやこのオブジェは!!次回で最終宝塚の野外ゲイジュツ品巡り〜かな….。

rojii

rojii銀輪&徒歩での低速徘徊を人生の糧とす。

投稿者の過去記事

3歳の頃より気ままにブラ歩き、母を激怒させ、6歳で銀輪の味を覚え、13歳にして銀輪無限地獄に堕ち、そのまま年を重ねもうじき還暦。三つ子の魂百まで、野良道、山道、路地道を写真機持って日夜低速徘徊。怪しきモノ、珍なるモノ、コナレタモノ達と出会う事を活きる糧にしております。

PAGE TOP