高校ラガーマンは「冬の花園」を目指す!ラグビーの聖地・東大阪市花園ラグビー場~その2

好勝負が行われる第3グラウンド

その1からの続きです。 前回では高校ラグビーのメッカ・東大阪市花園ラグビー場のメインである第1グラウンド、そして同じ敷地内にある第2グラウンドを紹介しましたが、今回は第3グラウンドにご案内しましょう。

第3グラウンドは、実は花園ラグビー場とは別の競技場で、正式名称は花園中央公園多目的球技広場と言います。そのため、同じ敷地内にある第1・第2グラウンドと違い、第3グラウンドへ行くには一旦花園ラグビー場から離れなければいけません。

と言っても、チケットの半券さえ持っていれば第3グラウンドに入ることができます。チケットは第1グラウンドの切符販売所で購入すればいいわけで、もちろん花園ラグビー場に隣接しているので、徒歩ですぐの距離です。

第3グラウンドは陸上用トラックがあるため、やや臨場感に欠けます。しかし、収容人員数が2,880人で第2グラウンドよりも多く、全国高校ラグビーでは元日の三回戦まで使用されます。

三回戦と言えばベスト16、シード校同士の激突があるため、思わぬ好ゲームが展開されます。優勝候補が敗れるという番狂わせが起こるのも第3グラウンドが多いので、決して見逃せません。

16強の好カードが行われる第3グラウンド。立ち見客も多い

楽しみがいっぱい!第1グラウンドの内部

では、第1グラウンドに戻ってみましょう。花園ラグビー場は野球場以外のスタジアムには珍しく、売店が充実しています。正面入口から入って左側、メインスタンドの裏にはレストランがあり、食券方式で麺類や定食などが堪能できます。特に人気なのがトライカレーで、カレーライスの中にはラグビーボールに見立てたハンバーグが入っています。気を付けて欲しいのは、ライカレーではなくライカレーだということです。

また、正面入口から右側のバックスタンドにも、立ち食いの麺類を味わえる店があり、ハーフタイムや試合後には人でごった返します。さらに、メインはもちろんバックスタンドにも、軽食を楽しめる売店が多数あり、飲食物には事欠きません。

しかも、高校ラグビー開催時には、普段は販売していない色々なラグビーグッズも売られています。地方から来た高校生も多く、様々な方言が飛び交っており、高校野球開催中の甲子園球場の雰囲気に似ています。彼ら、彼女らにとって、花園は修学旅行のような場所なのでしょう。

そして、正面入口の左側にはラグビー資料館があります。数々のラグビーに関する展示物が飾られており、入場無料(観戦料金は必要)なのでぜひとも見学してみたい場所です。

試合終了後、ラグビーグッズ店に群がる凄い人出

今年度が最後、”今の”花園

2015年、イングランドで行われたラグビー・ワールドカップでは、日本代表は優勝候補の南アフリカ(スプリングボクス)を破るなど3勝1敗の好成績で、日本中にラグビー・ブームを巻き起こしました。そして次回の2019年、日本でワールドカップが開催されるのです。

そのワールドカップ会場に、花園ラグビー場も含まれています。ただし、現状の花園ラグビー場にはナイター設備はなく、大型ビジョンもない、さらに座席も改装が必要なため、今シーズン(2016~2017年初頭)が終われば改修工事が始まります。工事が終了すれば、ワールドカップ会場に相応しい新たな花園ラグビー場に生まれ変わるでしょう。

逆に言えば、現在の花園ラグビー場を見ることができるのは今年度が最後となります。特にスコアボード下の、観客席がないのに屋根が付いている独特な形状、それが見られなくなるのですね。実はこれ、かつてはオフ・シーズンにゴルフの打球練習場として使われていたのでした。この奇妙な姿は、今季のうちにぜひ見ておきたいものです。

昔はゴルフの打球練習場として使用されていた、第1グラウンドのスコアボード下

今年度の花園では、どんなドラマが生まれるか?

花園ラグビー場の最寄り駅は近鉄奈良線の東花園駅で、そこから徒歩約10分です。試合開催時には大勢の人がラグビー場へ歩いて行くので、迷うことはないでしょう。

地方から来られる方は、新大阪駅から地下鉄御堂筋線に乗って難波駅へ行き、近鉄の大阪難波駅から奈良方面行きの普通電車、区間準急、準急に乗れば東花園駅に到着します。あるいは、大会期間中は急行や快速急行が臨時停車することもあるので、そちらに乗車してもいいでしょう。また、JRの大阪駅から大阪環状線の外回りに乗って鶴橋駅で降り、そこから近鉄奈良線に乗り換えるという手もあります。

車利用の方は、有料駐車場もあります。ただし、試合終了時には周辺道路は大変混雑するので、できれば公共交通機関を利用した方がいいでしょう。

全国高校ラグビーでは、1県1代表(北海道および東京は各2校、大阪は3校)の51校が参加します。今年度の日程は以下の通りです。ぜひとも「青春にトライ」高校ラグビーをご堪能ください。

2016年12月27,28日(一回戦)
2016年12月30日(二回戦)
2017年1月1日(三回戦)
2017年1月3日(準々決勝)
2017年1月5日(準決勝)
2017年1月7日(決勝)

2015年度、花園優勝を果たして喜びを爆発させる東海大仰星(大阪第一)のフィフティーン

安威川敏樹

安威川敏樹スポーツを中心とするライター

投稿者の過去記事

大阪府在住。作業関連機器の設計から、スポーツを中心としたライター・コラムニストに転身。野球雑誌等に寄稿の他、電子本に野球小説を執筆。野球の独立リーグでの公式記録員の経験あり。野球以外では、ラグビー雑誌にも寄稿。モットーは「文字をオモチャにして遊ぶ」。

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